縁・・

人の縁、というものは、とても不思議なものだと改めて思っています。
きっかけなんて、ごく些細なもので、
素通りしてしまったり、見過ごしてしまうことも、
きっとたくさんあるのでしょう…
そんな中でも、なぜか繋がり続ける人もいて、
それは、時にはゆるく、浅くだったり、
時には、濃く、深くだったり…
その時々で関係が変化することもあったり・・

『プチパピエ』でショート・ストーリーを書いてくれている松原ゆうさんとの出逢いも、
インターネットなどというものがなければ、けして交わることはなかったのだと思うと、
とても不思議なことです。

最初に出会ったのは、かれこれ10年と少し前でしょうか。
彼女はまだ高校生でした。
なので、ゆうさん、というよりは、
私にとっては今でも「ゆうちゃん」なのです。

彼女はHPを作り、そこに自作の詩やストーリーを載せていました。
私は彼女の感性が面白いと思っていましたし、
またその若さが羨ましいとも思っていました。

HPがブログになったり、mixiになったり、形は変わっていきましたが、
なぜかゆるーく繋がっていて、
その間に高校生が大学生になり、恋をして、失恋もしたり、
厳しい就活を経ていつの間にか社会人になっている。

ただ、残念なことに、いつの間にか、
彼女は書くことを止めてしまっていたし、
とても勿体無いと感じていました。

以前、「る・ぐらんふーる」で本を創ろう、
となった時に、誰か文章を書ける人はいないか、
ということになり、ゆうちゃんを思い出して、連絡をしてみると、
彼女は少し驚いていたけれど、二つ返事でOKしてくれました。

初回は、高校生の時にHPに載せていた作品がとても面白かったので、
それを叩き直して掲載しよう、ということになりました。
『グランパピエ』の0号(プレ創刊号)に掲載の「うさぎ」という作品です。

創刊号からは、こちらからお題を投げかけて、
彼女がどう捌いてくれるかを楽しむような趣向で始めました。

創刊号「右足の抜けなくなった左足のはなし」
2号「おしゃべりうなぎを食べそこなって」
3号「降ってきたものが下からはえてくる夜」

みなさんなら、どんなストーリーを思いつかれるでしょうか?

今回、「プチパピエ」に掲載の作品、タイトルは、
「森に祈りを捧げる 苔は湿っている」

お読みいただいた感想は、如何だったでしょうか?

「グランパピエ」に書いてもらっていた頃、
彼女は、コピーライターになるのが夢だと言っていましたが、
ようやくこの春、上京してコピーライターとしての一歩を踏み出しました。

が、実のところ、史緒的には、コピーライターより、
物語を書くほうが向いているんじゃないの??
なんて思ってたりするわけです。
そんなことを言ったら、彼女は怒るかもしれませんが…^_^;

さて、次号のお題は…

もう少し、内緒にしておきましょう。
どうぞ、お楽しみに…

『プチパピエ』創刊号は残り少なくなって参りました。
ご希望の方は、お早めにお申し込み下さい。

2号は1月15日発行予定です。
http://le-grande.com/

※残念ながら、『グランパピエ』は編集長(ま のすけ)の体調のことなどあり、
現在休刊中ですが、『グランパピエ』3号は、まだ少し在庫がございます。
松原ゆうちゃんの作品が読んでみたいよ、
という方がいらっしゃいましたら、お問い合わせください。

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