君の名は・・?

ヘクソカズラ、ワルナスビ、ヤブカラシ・・
人が付けた名前だけど。
ちょっとひどいよね~、って時々思う。

へくそかずら

ヘクソカズラはその臭いからつけられた名前だというけれど。
それは彼らが彼らなりに生き延びるために身に着けたものだったんだろうな・・
実は私はこの花を臭いと思ったことはないのだけれど、
何かしたら臭うんだろうか?揉むとか…?

わるなすび

ワルナスビって、茄子の花に似てるけどね、
茄子は生らない(笑
実は生るけど、たぶん食べられない。
てか、毒があるみたい。
棘があって、足に引っかけたりすると、結構痛かったりする。
繁殖力が強くて、他を駆逐してしまうらしい。
でも、それも、彼らには彼らなりの理由があるんだろう・・・

やぶからし

ヤブカラシ(藪枯らし)はその名の通り、
ツルやヒゲを伸ばして、他の植物に巻きついて一面にはびこる。
ほおっておけば、辺りはすぐに荒れてしまう。
別名、ビンボウカズラともいうらしい。
けど、赤い可愛い花をつける。
ブンブンがよく止まっていたので、
小さいころは、ブンブンの花、なんて呼んでた。
美味しい蜜が豊富らしく、蝶もよく止まっている。
これは薬にもなるらしい。

人は自分たちにとって都合の悪いものは排除しようとする。
そりゃあ、そうだろう。
私だって、もし何か植物を育てていて、
その成長を妨げる雑草が生えてきたら、
やっぱり、必死になって駆除するのかもしれない。

でも・・・

もっと愛らしい名前、つけてあげられなかったのかなぁ、って。
だって、彼らだって、精一杯、生きてるんだもんなぁ、って。
そんなことも思ったりする。
どんな名前で呼ばれるかって、
案外、大切なのかもしれないなぁ、とかとも思う。

いろんなものがまじりあって、この世界ができていて。
都合が悪いから排除する、のではなくって。

人にとって都合の悪いものでも、
それが存在するには、やっぱり何か理由があって。

なにかもっと上手く共存できればいいのにな、とか。

なんか、そんな取りとめもないことを考えていた・・

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