花のとき

桜のはやさもさることながら、
先週、石楠花も咲いていたし、
満天星も小さな可愛い花をつけていた。
今日見ると、躑躅の蕾も随分と膨らんでいる。

季節が巡れば、花は咲くし、
早いとか遅いとか、
それって、人の想いであって、
花には花の想いがあるのかもしれない。

いつ咲けばよいのかは、
きっと花がちゃんと知っているんだろう。

私たちが、もう、
聴くことのできなくなってしまった大地の声音を、
花は聴いているのかもしれない。

今年咲き急ぐ花たちには、何が聴こえているのだろう?

そんなことをぼんやりと想っていた。

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